ABOUT社会デザイン工学科とは

安全で快適に豊かに暮らせるまちづくりとそのための創造力と
実践力を備えた技術者の養成と学生の志向にあった進学・就職支援

福岡大学工学部社会デザイン工学科の前身である土木工学科は、1964年(昭和39年)に設立されました。当時の土木技術は、高度成長期の最盛期で、橋やトンネル、道路や鉄道、河川や海岸、港湾や空港、ダムや水道など、日本の近代化と都市化に必要な社会の基盤となる施設(社会基盤施設、あるいはインフラと呼んだりします)を構築するための時代の最先端を担う技術分野でした。そして、多くの卒業生は土木技術者(シビルエンジニア)の輝く星として、津々浦々の公共事業に携わり、現在の日本の基盤づくりに貢献してきました。

やがて、日本は高度成長期から成熟期を迎えます。環境や防災、アメニティ志向、そして、近年、温暖化や気候変動への適応、少子高齢化社会、持続可能な社会の発展など、私たちの暮らしをより安全に、より快適に、より豊かにするまちづくりへと、土木技術に求める内容が時代とともにどんどん膨らんでいっています。

このような時代の要請に応じるため2003年(平成15年)に「社会デザイン工学科」に改名し、時代に応じた教育プログラム(2008年度JABEE認定)のもと、次代を担う土木技術者(シビルエンジニア)の育成を現在も続けています。社会デザイン工学科では、私たちが安全で快適に暮らせるまちづくりとそれを実現するための計画、調査、設計、施工、管理するための理論や技術はもとより、景観や環境などにも配慮できる次代の社会基盤をデザインできる実践力を備えた土木技術者(シビルエンジニア)を養成しています。

また、授業科目の「キャリアデザイン」、「キャリア演習」だけでなく、学年担任と副担任制、年2回の個別面談、インターンシップ支援、学科独自の公務員講座・企業説明会など、他大学では見られないような、きめ細かな就職・進路支援を行い、在学生の志向にあった進路を見つけるお手伝いをさせていただいています。

卒業生の数は6,000名を超え、官公庁、企業、団体、教育・研究機関など幅広い分野で活躍しています。これからも、本学科でしっかりした知識と技術を身につけていただき、卒業後は仕事を通して社会に貢献し、充実した日々を送っていただきたい。教員一同、そう願っています。

私たちが、安全で、快適に、豊かに暮らせるまちづくりのために、社会をデザインする力を身につけ、社会で活躍する土木技術者(シビルエンジニア)を目指す学生と、理論や技術を教授し、未来へ羽ばたく学生を支援する教員が集う場が、社会デザイン工学科です。

学科主任ごあいさつ

佐藤 研一

暮らしを支える。暮らしを豊かにする。
そんな未来の社会をデザインしよう

福岡大学 工学部 社会デザイン工学科 学科主任

佐藤 研一 教授

社会デザイン工学科が扱う分野は、私たちのくらしに直接関わるものたちです。地球温暖化・気候変動に起因して激甚化する気象災害、切迫する巨大地震への対応。高齢化の進行と、今後確実に見込まれる人口の減少。暮らしを安全に、そして、快適に、持続可能な社会の発展を機能性だけでなく、人々が幸せに、豊かに暮らす社会であり続けていくために、社会デザイン工学科の学びはあります。

ここでの学びは、仕事を通して社会に貢献できる職業に就くことができる点は、社会デザイン工学科の強みの1つです。授業科目に「キャリアデザイン」、「キャリア演習」を配置し、インターンシップ、学科独自の公務員・企業説明会の開催など、充実した就職支援で、きっと、あなたに合った未来の姿を見つけることができるでしょう。教員一人あたりの学生数は17人と私立大学では珍しく国立大学に負けない充実した教員数を有し、入学時から卒業時まで教員と学生の距離が非常に近い学科です。授業では、基礎から最先端の技術まで幅広く教授するだけでなく、丁寧かつ面倒見の良い教育をしていると言われています。

まずは、私たち社会デザイン工学科を知っていただき、興味が惹かれる分野を見つけていただければと思います。そして、暮らしを支え、豊かにする、未来の社会をデザインする学びの場でお会いできると嬉しいです。

佐藤 研一

設立からの歴史

昭和39年 4月 土木工学科設立
昭和40年 4月30日 5号館が竣工
昭和40年 6月10日 5号館別館が竣工
昭和42年 8月 8日 水理衛生工学実験室完成
昭和47年 4月 衛生工学実験室・コンクリート実験室竣工
昭和61年10月31日 水理衛生に土木研修館竣工
昭和63年 5月15日 コンクリート実験室増築完了
平成2年 4月 1日 大学院建設工学専攻増設
平成15年 4月 社会デザイン工学科へと名称変更
平成18年 4月 橋と耐震システム研究室設立
平成22年 4月 流域システム研究室設立
交通都市システム研究室設立
平成28年 4月 水工学研究室設立
レジリエント防災研究室設立
(令和3年4月 防災・環境地盤工学研究室に名称変更)